マヤ文明が残したアステカのカレンダーを有する国立人類学博物館
2014/11/13
本日の天気は曇り。テオティワカンへ行く予定だったけど国立人類学博物館に変更。やっぱり遺跡は青空の下で写真を撮りたいからね。
大体の場所をネットで調べて出発。最寄り駅は Auditorio 駅で Misterios 駅から3回乗り換える。Misterios → La Raza → Hidalgo → Tacuba → Auditorio と乗り継ぐコース。
所要時間は50分ほど。乗換が遠くてかなり歩く駅があったり、プラネタリウムみたいな通路もあった。メキシコのメトロは路線が色分けされてるから迷わず行ける。
Bosque de Chapultepec という公園内にある国立人類学博物館。メトロの出口にあった案内図を確認してから歩く。道にも看板があってわかりやすい。
公園はのどかでとても広い。たくさんの露天があり家族連れやカップルで賑わっていた。市民の憩いの場を兼ねた観光地となっている。
テレビの撮影が行われていたり、野性のリスが近寄ってきたり、穏やかな午後を過ごすにはちょうどいい。思っていたのと全く違う平和なメキシコに戸惑いつつ歩く。
それにしても公園はとてつもなく広い。デジカメで撮った案内図を確認するとあることに気づく。一体どれが国立人類学博物館なんだろう?
博物館だしミュージアムかな?Museo ってスペイン語でミュージアムっぽいし。とりあえず1番に書かれてる Museo del Caracol に行くことにした。駅から軽く30分くらいは歩いたのだろうか... やっとエントランスを発見。
入り口で48ペソ( 370円 )を支払い入場。でも入ってすぐ「 あ、ここ違う 」ってわかる場所だった。どうやらメキシコの歴史をミニチュアで再現した博物館のようだ。
一通り歩いて見て回って10分くらいで出てきた。ここが違うとなると Museo Nacional de Historia か?ナショナルって国際って意味だしきっとそうだ。
歩いて行くと入り口には警察官が荷物をチェックしてる。さらに歩くと大きな門に宮殿のような建物。さてはここで合ってるな。
59ペソ( 450円 )払って中に入るとドレスや装飾品、貴族がらみの展示品が多かった。そしておびただしい数の絵が額に入れられて飾られてたり壁に書かれていたり... どうやらここもメキシコの歴史がらみの博物館のようだ。
完全に違う。もう諦めて展示品を見ることにした。宮殿はかなり広くて好きな人には見ごたえがありそう。色々と回ってみたけど展示品よりも宮殿の2階部分にある庭園が気に入った。
これが四隅のうちの一角。そして真ん中に塔のような建物がある。左右対称で手入れの行き届いた綺麗な庭園だった。
さらに建物内部の廊下を歩くと素敵なステンドグラス。今までステンドグラスには特に惹かれたことはないんだけど、これは壁一面に施されていて大きかったし魅了された。
さて、国立人類学博物館はどこにあるんだろう?時間もなくなってきたことだしインフォメーションに聞いてみた。そしたら Auditorio 駅のすぐ近くにある Museo Nacional de Antropologia が目的地のようだ。
やっと見つけた、ここが入り口。観光客が一気に増えたし今度こそ間違いないでしょう!早くアステカのカレンダーとご対面したい。入り口で57ペソ( 430円 )払って中に入ると、ここも広い。とりあえず一番近いとこから攻めることに。
そしたらまずはこんな骸骨がお出迎え。そうそう、メキシコの歴史じゃなくて遺跡関係ね。ほかには壁画や出土品が並べられていたりとそれっぽい雰囲気。
2階に上がってみると今度は民族衣装やリアルな形をした展示物。昔のメキシコ人の生活が再現されたブースが続いていた。
アステカは?ねぇ、アステカは??一瞬そんな雰囲気があったけどなかなか見つからず... さまよってたら2階のガラス張りのところからカレンダーが見えちゃった。
おおおお、そこがマヤコーナーかい。国立人類学博物館の一番奥にマヤ関係の展示物があった。そしていよいよアステカのカレンダーとご対面。
はい、いただきました☆
アステカ・カレンダーは直径が360センチ重さ24トン、1790年に発見され博物館に収められた。太陽の石、あるいはアステカの暦と呼ばれ、宇宙論の関連を示す絵文字や記号が配置されている。1年=365.2420日と記され、現代科学の365.2422日と誤差0.002日しか違わない正確さを誇る。
すごくない?
マヤ文明は優れた天文学の知識があったことが調査によって判明している。日食や月食の時期や月の満ち欠けなども把握していたらしい。金星や火星が太陽と地球と一直線に並ぶ現象が起きるタイミングを計算した結果もあったとか...
すごすぎるでしょ!
マヤ暦では2万5640年をひとつの単位としてアステカ・カレンダーに記されている。それを5等分した5128年単位の第5サイクル期終了が2012年12月21日だった。人類滅亡とか言われてたけど、この日はフォトン・ベルトへの突入の日と言われている。
フォトン・ベルトとは強力な光子のドーナツ型の帯のこと。太陽系は2万6000年周期で銀河を周り、1万1000年ごとに2000年かけて通過するとされる。それにより人類の遺伝子構造が変化し、進化すると言われてるらしい。
つまり第6のサイクル期への突入。
新しい時代の幕開けってこと。
うぉぉー、ワクワクするw
アステカ・カレンダーを見ただけで胸熱。あとはクリスタルスカルとかパレンケのレリーフも見てみたい。早く次のやりすぎ都市伝説やらないかな?信じるか信じないかはあなた次第ですと言われたら... ワタクシはもちろん前者です!
あと興奮したのがチャクモール像。死んだ戦士を象徴し、神へいけにえなどの供物を運ぶ存在なんだとか。像の上で人身御供の儀式が行われ、皿の上に取り出された心臓が太陽への捧げ物として置かれたり...
ここが捧げ物として心臓が置かれた場所か... 知っているものを目の当たりにするのは本当に興奮する。昔の人の思想を知るのは面白いし、それを解明する現代科学もすごい。
なかなか興味深かった国立人類学博物館。ショップにはアステカグッズがたくさん売られていた。
ぐぬぬ...ほ、ほしい。。
荷物になることを考えると諦めざるを得ない。でもこの中で一番ほしいものと言ったら死者の貴婦人カトリーナです。
以上!
今日行った場所
国立人類学博物館
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