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アルゼンチンへ再入国!その国を好きになるか嫌いになるかは人次第

2014/11/13

のんびり過ごしたコロニアとアグレッシブに攻めたモンテビデオ。昨日コロニアに戻ってきて今日はブエノスアイレスへ戻る。夢のひとつに一度行った国にもう一度行くっていうのがあるけど... これはカウントしないことにする。

来たルートと全く同じルートでアルゼンチンへ入国。その足で歩いてラ・ボカ地区へと向かう。今日のフライトは深夜4時30分。それまではたっぷり時間があるから観光しようと決めていた。

このラ・ボカ地区にはカミニートという通りがある。ウユニで知り合った充徳くんの facebook を見て、行っとけばよかったーって思った場所。ウルグアイからブラジルへ行く予定だったからもう行けないはずだったけど... イギリス行きが決まってアルゼンチンに戻るなら、これは行っておくべきでしょう。

そう、すべてはタイミング。

実は Colonia Express のフェリー乗り場からラ・ボカ地区は近い。歩いて行けると知ったときに絶対に行こうと思った。デジカメで撮った地図を見ながら歩いてると30分ほどでカラフルな街に到着。

これが今日の目的地、色鮮やかな建物が軒を連ねるカミニート。無事に着いたことにホッとしつつ、荷物を預かってくれそうなところを探す。

それにしても派手な街だ。思わず見上げてキョロキョロしてしまう。

そんな観光客まる出しのワタクシは客引きの恰好の的だろう。話しかけてきたレストランの客引きに食事したら荷物を預かってくれるかと尋ねると... もちろんオッケーだと返事をもらって難なく荷物置き場を確保。生演奏が聴けて明らかに観光地価格のレストランだけどほかも似たようなもんだから仕方ない。

そしてギターを弾いてる人の後ろに待機してる赤いドレスの女性。これまでの写真にちょいちょい写ってるんだけど... ここラ・ボカ地区はタンゴ発祥の地。レストランでタンゴを見ることも出来るのだ。

そこらじゅうで踊ってるから見たい放題。独特なステップに目を奪われる。こんなに近くで、しかも生で見たのは初めて。タンゴってカッコいいなって思った。

中にはノリのいいダンサーも居て目の前に来いと誘ってくれる。少し踊ってから間近で写真を撮らせてくれるんだけど一緒に写真も撮れと。

街の雰囲気もいいし人も良さそうなラ・ボカ地区。時間だけは持て余すほどあるからゆっくり歩いてみようと思う。

レストランで会計をすると198ペソだった。お、1,000円いかないくらいかと思って US ドルで支払うと... 21ドルって言われた。。おいおい、倍以上の金額なんですけど ^^; なんでだろう、おかしいなって思ったら... 頭の中でウルグアイペソで計算していた。

忘れてたけど、ここはアルゼンチン。198ペソ = 2,572円。US ドルはレートが良いから少し割安になるけど... 勘違いが招いた手痛い出費になっちゃった。まぁ、荷物を預ける料金も含めて、っと考えたら... それでも高いわっ!

とりあえず手持ちの US ドルもなくなったし、アルゼンチンペソも持ってない。ウルグアイを出るときに両替をし忘れて、US ドルも下ろそうと思ってたのに忘れた。ホステルを出る前に財布に国際キャッシュカードまで入れて準備してたのに。

で、ATM を見つけたはいいものの、現地のキャッシュカードじゃないと扉が開かない!何度カードをスキャンしても開かず、扉の前で立ち往生してたら... 肩を叩いて無言で開けてくれた紳士が登場。

グラシアスと言って中へ入る。そしたら国際キャッシュカードで US ドルが下ろせない。どうやら現地の通貨だけしか対応してないらしい。アルゼンチンペソなんて今後使わないしレートが悪いから欲しくない... でも今日はタクシーで空港に行こうと思ってるから400ペソだけ下ろすことにした。

48.18ペソ( 626円 )なんていうファックな金額の手数料を取りやがって... だからアルゼンチンでお金を下ろしたくなかったんだよ。でもお金がないと何も出来ないしなー。

そんな気持ちを癒してくれたのがにゃんこ。ATM の手数料をあんなに払うなら、お前に何か買ってあげたいよ。そうじゃなくても何かくれよとスリスリしてくる。

このカミニート通りを含めたラ・ボカ地区は意外と狭い。1時間もあれば余裕で回れてしまう。観光客がいるこのエリアは警察もいて治安は守られてるけど... そこから出たら本当に危ないみたい。

特にカメラを持ったままだと地元民にもすぐに注意される。もちろん警察もその格好でこの先に行ったらダメだよと教えてくれる。どんだけ危ない場所にあるんだよ。

時間を持て余しているワタクシは何度も同じ通りを歩く。ときには立ち止まって建物をじっくり眺めてみたり...

壁に描かれた絵をよーく見てみたり...

お土産を見てみたり...

にゃんこと戯れたり...

最終的にはこんなのも撮り始める。

どうにも時間が潰せなくなった辺りで空港へ向かうことにした。空港へは高速を使ってタクシーで40分くらいで着くみたい。そして料金は4,000円くらいで行けるとリサーチ済。

荷物を預かってくれた店員に空港に行きたいんだけどタクシーってどこから乗れる?って聞いたら... 国際空港ならバスを乗り継いで行った方がいいよと返事が返ってきた。うーん、バスかぁ... 悪くはないけど。。

実はウルグアイに行くアルゼンチン最終日にケチャップ強盗に遭っていた。手口を知ってたから未遂には終わったんだけど... 最後の最後でそういうことされてブエノスアイレスの印象は悪いまま。ケチャップをかけられただけだし、まーいいかと思って気にしないことにしてた。だからあんまり街中を歩きたくないし、タクシーで行きたかったんだよね。

でもこの店員めっちゃ良い人でバスの運転手に紙を見せるだけで行けるようにメモを書いてくれた。そこまでしてもらっちゃバスで行かないわけにはいかないでしょう。とりあえず100ペソ札しか持ってないからバス停の前にある売店でコーラを買って崩す。

バス停で29番のバスを止めて運転手に紙を見せると乗れと合図された。10ペソ札で料金を支払おうと思ったら SUBE カードかコインしか使えないとのこと。そうだった、ルハンに行ったときにカードは作ったけどもう使わないからチリ人にあげたんだった。

この29番のバスはパスして、さっきの売店で崩せるか聞いてみた。そしたらコインは持ってないと言われたけど、バスならチケットが買えるよとのこと。大体の場所を教えてもらってチケット売り場を探す。

教えてもらった通り歩くと、この一帯から少し出ることになる。本当にこっちかと警察に確認してみると、真っすぐ歩いて左側にあるという。警察がそう言うんだから危ないことはないのだろう。

そしたらちゃんとあった。こんなに小さな看板、見落としてたら最悪だな。何だかバスの整備工場みたいな場所で一番奥にチケット売り場があった。

より大きな地図で ラ・ボカ地区( カミニート )29番バスのチケット売り場 を表示

リンクColectivo - Linea 29

無事にチケットは買えたけど乗るのは別の場所らしい。料金は5.5ペソ( 71円 )でバス停へと戻る。しかしにゃんこに足止めをくらう。

20分くらい遊んでもらってバス停へ。今度こそ乗れるでしょーと紙を見せてチケットを渡す。8番のバス停に着いたら教えてほしいと伝えて席に座った。

どれくらい乗っていただろうか... 29番のバスはセントロ方面へ向かうバスだった。交差点でバスは止まり、ここが8番だと教えてもらい下車する。

バス停の看板をよく見ると行き先が書いてある。文字が小さいから細目で見ているとお姉さんに声をかけられた。荷物を背負ってるからだと思うけど、空港に行くの?って。そうですって言ったらこのバスで合ってるわよと。

それで一応聞いてみた。もしかして SUBE カード持ってないと乗れないですかね?そしたらコインで乗れるわよと教えてもらい財布の中を確認してみると... さっき5.5ペソ払ったお釣りの4.5ペソしかない。いくらくらいあれば乗れるか聞いたら10ペソあれば確実だと。

これはダメもとで10ペソ札を出して無理だったらパスしてどこかで崩すしかない、っと思ったら... お姉さん財布の中を見て小銭を取り出し始めた。恐らく足りなかったんだろう、並んでる客にも聞いてコインを集めてくれた。これで5ペソ分のコインが集まったから5ペソ札と合わせて10ペソ札と交換しましょうと。

なんて優しいんだ。海外で優しさに触れたときにいつも思う。旅をしてるんじゃなくて、旅をさせてもらってるんだって。

8番のバスが来たら空港は最後の駅だからねと言って見送ってくれた。結局バスの料金は8ペソ( 104円 )でコインは使えた。エセイサ国際空港には2時間30分で到着。

現在時刻は20時30分、出発の時間は4時30分だ。便を確認するともう既にディレイの表示で5時50分とのこと... それまでは Wi-Fi でも繋げてネットして時間を潰そう。

お腹も減ってたし出来る限りアルゼンチンペソも使いたい。とりあえず Wi-Fi と言えばマクドナルドということでダブルチーズバーガーとマックラップを。そしたら肉が美味い!!!ウルグアイのモンテビデオで食べたハンバーガーは何もかもがカピカピだったけど... さすが牛肉の国というだけあってアルゼンチンはマックの肉も美味い。

さらにここでは信じられないことに127ペソ( 1,650円 )の料金が121.5ペソ( 1,578円 )に。たかが5.5ペソ、たかが71円かもしれないけどマックでそんなことってあるの?アルゼンチン最後で小銭は両替出来ないから使っておきたいでしょってことみたいだけど... 今日の出来事を思い返すとすっかりアルゼンチンの印象が良くなった。

荷物を預かってくれて空港までの行き方を書いてくれたレストランの店員。銀行の ATM のドアを自分のカードで開けてくれた紳士。バスチケットの存在とチケット売り場を教えてくれた売店の人。降りる場所をきちんと教えてくれたバスの運転手。小銭を集めてくれたお姉さん。そして料金をオマケしてくれたマクドナルドの店員。

嫌なこともされたけど、これだけの人に親切にされて、嫌な国から良い国へ変わった。やっぱその国を好きになるか嫌いになるかは人次第だな、泣きそう。

I Love Argentina だぜコノヤロー!!

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