Mac が起動しないときに試す3つの対処法

ワタクシの MacBook Pro が起動しなくなった。こんな症状は初めてだし旅のメイン PC として使ってるからかなりの痛手。何よりも旅の写真がすべてこの中に保存してあることが気がかり。買った目的が PC での Dj プレイ＆作曲っていうのもあるし... MacBook Pro が使えなくなるのは致命的だ。

Mac が動かない！どうすればいいの？

MacBook Pro （ 13-inch, Late 2011 ）の場合

今になって思えば調子が悪い兆候はそれなりに出ていた。カーソルが虹色の円になりグルグルと回ることが多くなったり... カーネルパニックが頻繁に起きて余儀なく再起動をさせられた。

カーネルパニックっていうのも起動しなくなってから知った言葉なんだけど... OS のカーネル部分において何らかの理由で致命的なエラーが発生したときに起こる。致命的って言葉がグサッとくるけど、カーネルっていうのはソフトウェアのこと。OS の中核で CPU やメモリなどのハードウェアを直接コントロールする。

起動しなくなったのはこういったことが起こり始めるようになってからのこと。調べると起動時に進行状況バーが表示される場合は2通りあるようだ。

• OS X が起動ディスクの修復を終了した後
• OS X が起動ドライブの問題を検出した場合

Mac を立ち上げると、この画面で電源が落ちてしまう。何度もこうなるということは、ワタクシの場合... 後者ということになる。重症じゃないことを祈って Mac が起動しないときの対処法3つを試してみたいと思う。

対処法その1. PRAM リセットをする

PRAM とは電源が入ってなくても特定の設定を保存したりする特殊なメモリのこと。この特殊なメモリに保存される情報は次の通り。

• スピーカーの音量
• 画面の解像度
• 起動ディスクの選択
• 最近起きたカーネルニックの情報

これらの機能に問題が発生したときに PRAM リセットが必要となる。もしかしたら最近起きたカーネルニックパニックの情報というのが関係してるかもしれない。だから Apple Support の手順に従って PRAM リセットを試みてみた。

1. 電源を入れる
2. キーボードで command + option + P + R を同時に押し続ける
3. PC が再起動して2回目のジャーンという起動音が聞こえたらキーから指を放す

リンクNVRAM と PRAM について

電源入れてキーを4つ同時に押してジャーンが2回聞こえたときは何だかちょっと感動した。これで起動すれば問題は解決するんだけど、それでも起動しなかったから次の手順へ。

対処法その2. Mac をセーフモード、セーフブートで起動する

セーフモードは Mac を起動する方法のひとつ。動時にいくつかのチェックが行われ、問題を解決する上で有効に作用する可能性がある。
セーフモードで起動する場合には次の手順で実行する。

1. 電源を入れる
2. ジャーンという起動音が聞こえたら、すぐに Shift ボタンを押し続ける
3. Apple ロゴと進捗バー、そして回転するギアマークが表示されたらキーから指を放す

Mac のセーフモードは起動ボリュームのディレクトリチェックを強制的に行う。そのために通常よりも起動に時間がかかる場合がある。どこかおかしい時はこのチェックの時に自動的に修復してくれるという素晴らしい起動方法だ。

リンクセーフブート、セーフモードとは？

それでも立ち上がらない場合は深刻な状況と受け取ったほうがいい。致命的、そして深刻な状況と絶望感が否めないワタクシは次の手順へ...

対処法その3. 復元からコンピュータを起動する

OS X Lion、Mountain Lion、および Mavericks は、OS X 復元を備えている。これにより OS X の再インストール、ディスクの修復が可能。Time Machine にバックアップがあれば、そこから復元することも出来る。

1. 電源を入れる Command + R を
2. すぐに Command + R を押し続ける
3. Apple ロゴと進捗バー、そして回転するギアマークが表示されたらキーから指を放す

そうすると Mac OS X ユーティリティが開く。ここではディスクのチェックや修復、アクセス権の修正が出来る。ディスクユーティリティを選択して続けるをクリック。

次に左側の一覧から Macintosh HDD を選択してディスクの検証をチェック。ここで問題が見つかるとディスクの修復を促されディスクの修復をクリックして修復を試みる。それで修復が出来たのなら起動しないという問題は解決なのだろう。

リンクディスクユーティリティを使ってディスクを検証または修復する

なのだろうというのはワタクシの場合それで直らなかったから。赤文字でこのディスクを修復できませんとの文字が表示されてしまった...

もう、どう頑張ってもダメそう。。でもエラーが出たということは原因が特定されたということ。MEM というエラーコードが表示されて、調べるとこれはメモリを指しているようだ。

メモリといえば前に 16GB へ増設した。公式では最大 8GB をサポートということなんだけど... ネットで調べると 16GB を積んでも問題なく動くということで増設した。

増設後は基本的に PC での Dj と作曲くらい。よく使うようになったのは世界一周旅行に出てから。それから僅か3ヵ月ほどで今の状況へ陥ることに... ここでワタクシに残された選択肢は3つとなる。

1. Mac OS X を再インストールする
2. メモリを 8GB に戻す
3. Mac Pro サポートを利用する

Mac OS X の再インストールは既存のファイルとユーザ設定を残すことが出来る。っということは保存してある旅の写真も無事だということになるけど... 心配性のワタクシはまず思い当たる節を改善することにした。

メモリを交換したら元に戻ったというブログもいくつかあったのが幸い。まさかイギリスのアマゾンを利用することになるとは思わなかった。今は 4GB のメモリを2つ購入して届くのを待っている状況。届き次第すぐにでもメモリ交換をしてみようと思う。