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世界一周バックパッカーの旅 - ワールドトラベラーズ | 世界一周旅行のバイブル

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富士山に登ってご来光を見て来ました!~ 前編 ~

30歳という区切りのいい年として富士登頂を決めたのが2月。
満月の夜に登りたいと思い8月25日に決めました。

今回のパーティーは友達3人と友達の職場の同僚1人の計5名。
全員が富士山の登頂が初めてという不安を抱えるメンツ。
僕らを乗せたバスは7時30分に新宿駅を出発しました。

いくら平日とはいえこの空きよう…
僕らのほかには4人だけというほぼ貸切状態。
席なんて1人で2席が使えるという VIP 待遇仕様です。
寝るには調度いいし幸先の良いスタートを切ることが出来た。

さて、富士山には4つの登山道があります。
初めて登るということで山小屋の多い人気ルートを選ぶことに…
到着したのは富士スバルライン五合目で標高は 2,305m の場所。

これからこの山を登るのかと…雑誌に書いてあったように体を高度順応させながら見上げる。
五合園レストハウスという大型観光施設の 3F に無料で休める場所がありそこでしばしの休憩。
1時間ほど仮眠を取った後は念入りに準備を整え、いよいよ富士アタック開始!

まずは六合目を目指すんだけど泉ヶ滝という場所で分岐点が現れる。
どっちのコースが早いかなんて冗談で言ったらやってみようという話に…
二手に分かれて進んだんだけど結果的にはこっちのコースの方が厳しい内容。

どう厳しかったのかというと彼の表情を見てもらえば分かるだろう。
ただ、面白いものも見れたのでそれはそれで良しといった感じ。

みんなが進んだコースはほとんどの登山客が利用するルート。
僕らが進んだルートは六合目に到着するまでにたったの6人としかすれ違わなかった。
約10分ほど遅れての合流となり先ずはここで休憩して徐々に体を高度に慣らしていく。

六合目とはいえ急こう配で写真の通り。
上を見上げると果てしなく続いてる登山道…。
そこで一番気をつけなければならないのが高山病だ。
一度なってしまうと下山するしか治す方法がないと言う。
携帯酸素を駆使して休憩も多めに取って登るのが正しい登り方。

友達の1人が辛くなって来たと言い出したので携帯酸素を勧める。
こういうこともあろうかと準備はして来たそうなのでゆっくりと待つ…
ザックの中をゴソゴソした後に取り出した物に対して我々一同は目を疑った。

なんとヘリウムガス\(^O^)/

富士山で声を変えてどうすんだと!
しかし本人は酸素が 20% 入ってると言い張るw
空気の薄い場所で危うく全員が笑い死にしそうになった。。

そんなことがありつつも順調に歩を進めていく一同。
次第に砂利道から岩肌が露出する険しい道へと変わっていく。

高度も上がり体力的にきつくなっても景色が助けてくれる。
山は天候が変わりやすいとは言うけど本当にその通り。

振り返ると雲海が広がり、その中には山中湖も見えるほど…
八合目付近まで来ると周りには緑も無くなり雲も下の方に見えてくる。

前を向き登っていると視界には褐色の世界が広がる。
しかし後ろを振り向くと絶景を見ることが出来る。

僕らの泊まる場所は八合目にある『 元祖室 』という標高 3,250m にある山小屋。
登っても登っても辿り着かなくて近いようで遠い山小屋に気力も削がれていく…
そんな状況で背中を押してくれたのが忽然と現れた赤くて丸い満月の存在。
それを見つけた瞬間に全員のテンションはハイになり士気も上がった。

一番ペースの遅い人間に合わせてゆっくりゆっくり登った。
約 1km の標高を登るのに要した時間はおよそ6時間ほど。
初心者でも無理をしなければ意外と登れるものです。

▲『 がんそしつ 』と読んでいたけど実際は『 がんそむろ 』だった山小屋。

▲上を見上げると煌々と輝く満月。

▲下を見下ろすと宝石が散りばめられたかのような麓の夜景。

山小屋に到着したら料金を払い寝床に案内され30分後には食事。
寝床は寝てる間に高山病になるのを防ぐ為に窓を開けて寝るそうだ。
極寒の中で寝るということでダウンにウインドブレーカーと防寒して寝る。

あとはご飯を食べて寝るだけとなれば安堵感からお酒も飲みたくなる…
ここまでよく頑張ったとそれぞれを褒め称えながらビールで乾杯!

この日は疲労困憊だし明日に備えて即就寝しました…

Wrote on August 25, 2010