世界一周旅行へ出発！本日よりアメリカ編がロサンゼルスからスタート

いよいよ世界一周旅行へ出発するときが来た。不安なんか一切なくてワクワクした気持ちでいっぱいだ。とりあえずワタクシの愛猫ラテとしばらく会えなくなるのは寂しい...

まぁ、いつまでもそんなことは言ってられず成田空港へと向かう。18時50分発のシンガポール航空 SQ012 便は予定通り出航。

左の席にはキャップをかぶりダボダボの格好をした黒人さん。25～6歳に見える彼はイケメンの部類に入るであろう整った顔立ち。ワタクシが伊坂幸太郎のオーデュボンの祈りを読んでると隣で DS を始めた。

ソフトはマリオカート。そしてヨッシーの使い手... おお、一緒だ。キャラがかぶったらピーチを選ぶ加速重視派です。

ふと右を向くと隣には40代であろう日本人男性。高校のときの先生に似てる、吉津だ。読んでる本のブックカバーに猫の絵が描いてあって可愛らしい。

各々好きなことをしながら過ごす平和な飛行機内。しばらくすると領土をめぐった争いが勃発。いわゆる肘掛取り合戦が始まった。

ヨッシーとは、やれ独島だの、やれ竹島だのと、奪い奪われの攻防戦。そっちに集中してると今度は右側から領海侵犯。吉津とは、やれ魚釣島だの、やれ尖閣諸島だの、奪い奪われの攻防戦。

そうこうしてるうちに前方からはロシアが領空侵犯。フルにシートを倒され窮屈になったワタクシは貝になることを決意。さ、どうぞどうぞお使いくださいと、あなた方が寝静まった頃に使わせて頂きます。

ロサンゼルス行きの飛行機は昼の12時に到着する。最近のワタクシは深夜の2時前後に寝るという生活サイクル。本を読んでそのくらいの時間に寝れば起きた頃にはロサンゼルスかと...

それにしても伊坂幸太郎の本は面白い。オーデュボンの祈りは神様のレシピでも良かったと思う。でも案山子の思いを考えたらやっぱりオーデュボンの祈りなのかなとか... 読み終わって色々と考えていると1時過ぎくらいに眠気が襲ってきた。

これはチャンスだと、しっかり領土は押さえて寝る体制に入る。首には空気枕、口には濡れマスク、目には蒸気でアイマスク、耳には耳栓。うとうとし始めた頃に何だか美味しそうな匂いがしてきた。

なんだなんだと周りを見てみると機内食の時間のようだ。こんな時間に機内食だと？まさか3食も出るのか？そう思ったのも束の間、12時着というのは現地時間だとわかった。日本時間だと朝方の4時、完全に寝れないパターンだ。

寝ずにロサンゼルスへ到着したのが11時50分だった。10時間も飛行機に乗ってたのは人生で最長。初めてのアメリカ大陸上陸である。

まずは一服してからレンタカーを借りに行く。空港からシャトルバスが出ていて予約したレンタカー会社のバスに乗る。車内では恰幅のいい陽気なおじさんに話しかけられ、会話が成立しないまま目的地に到着。

ワタクシは全く英語が話せない。それが原因で足元を見られることが多々ある。レンタカーを借りるときがそうでいきなり1080ドルの請求ｗ

予約と支払いは日本でして現地では一切お金がかからないようにしていた。中途半端な日本語を操りフレンドリーに接する店員がパソコンの画面を見ながら色々と説明してくる。でも親切を装って何とかお金を使わせようとしてたんだってことに残念ながら気づいてしまった。

わからないことを1時間くらいしつこく聞きまくっていたら... 面倒臭くなったのか知らないけどパソコンの画面を日本語に切り替えた。日本語があるなら最初からそうしてくれよ。

お互いに無駄な時間を過ごした我々は少し険悪なムードでレンタカーの支払い。結局、車両保険と出張サービスの保険を追加して277ドルで済むことに。これから2週間ほどお世話になる相棒はマツダのデミオに決定。

E クラスの車なんだけど、E ってエリアに止めてある車ならどれに乗ってもいいシステム。出庫するときにどの車に乗ったのかを登録してもらいロサンゼルスの街に繰り出す。久しぶりの左ハンドルで右車線、そして目指すはハイウェイ！一睡もしてないのにｗ

どんなに煽られてもクラクションを鳴らされても慎重に運転するワタクシ。ナビも付いてないもんだから手持ちの地図を見ながらの移動。1時間くらい迷った挙句やっとハイウェイに乗れた。

目的地は友達が住んでるウエストハリウッド。ハイウェイからサンタモニカ通りを進めばビバリーヒルズ。その近辺のはずなんだけど道がわからず電話でナビしてもらってようやく到着。

淡々と書いたけど30分くらいのところを4時間かけてるからねｗ 途中で本当に道がわからなくて心が折れかけたとき... 気分を変えようとステレオをつけたら Avicii が流れて泣きそうになった。

電話で話しながら友達を見つけた瞬間は安堵の気持ちでいっぱい。ロサンゼルスに会いに行く行く言ってたけどやっと実現することが出来た。友達は仕事が夜だからそれまで部屋で話して、仕事に行くのを見送って泥のように寝た。