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バリ観光4日目

2014/11/11

4日目の朝は疲れも溜まる頃だと思い、少し遅い時間に GEDE と待ち合わせした。起きてバルコニーで一服してると目の前をもの凄い速さで駆け抜けていく何かを見た。

ネズミかと思ったら野生のリスだった。思わぬ来客に心が和む朝を迎えることが出来た。

バリに来てこの日で4日目。行きたい場所で残ってるのはライステラスとタナロット寺院だけ。タナロットは旅行会社のツアーを頼んであるからライステラスに行くことにした。

ここをメインに考えるとキンタマーニ高原やブサキ寺院にも行けそうだ。この二つは行きたかったけど遠いという理由で諦めようとしてた場所。昨日のウブドよりもさらに北へと行かなければならない。ライステラス → キンタマーニ高原 → ブサキ寺院 → スマラプラ王宮 → スパ。この日の予定はこんな感じだ。

作戦会議を終えて GEDE と合流するといつもと違う車で来ていた。車種はホンダのフィット。聞くと GEDE の自家用車らしい。車に乗ると昨日の帰りに聴いた Trance のイントロが流れ始める。その話で盛り上がったから気を利かせてかけてくれたのかと思ったら…

ズンズンと重低音が車内に響き渡った。

なんと GEDE の車にはウーファーが搭載されていたのだ。わざわざ自分の車まで出してサプライズしてくれるとは… GEDE の気遣いには脱帽した。

いつもよりちょっと大きめのボリュームでテガラランに出発。テガラランはウブドから更に北に行くため時間的には2時間くらいかかる。ヌサドゥアに滞在すると往復で4時間くらい損してしまう。昨日も一昨日も見た同じ景色に、ウブドに滞在するのが正解だと思った。

ウーファーの音も慣れてくるとその振動が気持ちいい。車の揺れも心地良くていつの間にか眠ってしまった。起きた頃にはテガラランのライステラスに到着。眼下に広がる景色は寝起きには刺激的すぎる。

このライステラスは川に削られて出来たという自然の賜物だった。日本の段々畑とはちょっと違う。

それにしてもユニークな形をしている。水田にこんな感動するとは思わなかった。

しばらく眺めて満足したところでキンタマーニ高原へと移動。このキンタマーニ高原。日本人なら誰しもひっかかるネーミングだと思う。

キンタマーニってw

でもこの場所はそんな名前に屈しない雄大な景色を見ることが出来る。

実はレストランからの眺めだったり。

こんな場所での食事はおいしいに決まってる。そして空気もおいしい。

バリ人は写真が大好き。仕事の最中だろうと関係なくお願いしてくる。…とは言っても昼時に行ったのにお客さんはほとんど居ない。さらにバイキング形式だから店員は暇そうにしていた。

入る時に全員で出迎えてくれたのも納得できる。経営は大丈夫なのだろうか?そんなことを思いながらレストランを後にした。

バトゥール山をぐるっと回るとブサキ寺院へと到着。そこまでの道のりで GEDE が景色の良い場所を教えてくれた。

これが逆側から見たバトゥール山。バトゥール湖も見ることが出来る。でもこの場所にはただ景色が良いから止まったわけじゃないみたい。GEDE が全てのドアを全開にしてトランクまで開け始める… 何をするのかと思ったら大音量で Trance を流してくれた。

ちょっとした Rave だ。その気遣いには踊って感謝を表現した。食後の運動にはちょうどいい。そんなこともあってバリ・ヒンドゥー教総本山、ブサキ寺院へと足を踏み入れる。

ブサキ寺院は寺院専門のガイド以外は案内することが出来ず、多額ガイド料を要求されトラブルになることが多いらしい。その為にツアー会社ではブサキ寺院への観光を避ける傾向にあるみたい。

正直そんなことはどうでもいいし、見たいものは見ておきたい。近づいて来たガイドにサロンのレンタル代とガイドの派遣料を払い入場。いくら取られるのかと思ったら実際は50,000ルピアほど。多額とは言っても数百円の世界だから可愛いものだ。

一緒になったガイドは日本語がペラペラ。何の問題もなく会話が出来るレベルだったから助かった。でもまぁ、ガイドっていうくらいなんだからそのくらい当たり前か。

破壊神シヴァ、繁栄神ヴィシュヌ、創造神ブラフマ。ヒンドゥー三大神が中心に祀られている寺院らしい。寺院にはヒンドゥー教信者のみが入れる入り口がある。そこからは観光客は入ることが出来ない。さらに僧侶・王族・士族・商人と身分によって入れない場所もあると言う。30余の寺院の集合からなるため敷地内はとにかく広い。

この日はお祭りとのことで参拝者がとても多かった。お祭りとは言っても騒ぐのではなくお参りのことを言うらしい。

しきたりや祀っている神々、参拝者の人数や礼儀から格式高い寺院だとわかる。バリ人にとっても特別な寺院なのだろう。上へ行けば行くほど身分も高くなる。観光客は入れるがガイドが入れない場所も存在する。

この日は生憎の天気で霧が出て真っ白になってしまった。本来ならバリの東側が全て見渡せるほどの絶景ポイントらしい。地球の歩き方にも書いてあったけどブサキ寺院は午前中に来るのが正解。一番上に行っても辺り一面が真っ白だった。ガイドにも真っ白で可哀想とからかわれた。

天気も回復しそうにないからブサキ寺院は諦めることにした。帰る途中で商人階級の集まりを発見。

鶏肉をみんなで分けているらしい。…が、何の為に行われているのかはわからない。

入ってもいいとのことなのでお邪魔させてもらうことにした。たくさんのバリ人の中に日本人が2人だけ。ジロジロ見られるし何だか異様な雰囲気だ。

みんな心ここにあらずな感じで肉のことばかり気にしている。そして鶏肉をもらうと一目散に帰って行く。すぐに調理でもして食べるのだろうか?最後まで何の行事だったのかわからず不思議な体験をして帰ることにした。

このブサキ寺院でのガイドは本当に日本語が上手だった。日本に遊びに来たこともあるらしいけど… 3年分の給料でやっと数日の日本旅行が出来るらしい。安い宿に泊まったとしても寝るだけの為に2週間分の給料がなくなると言う。生まれた国が違うだけでここまでの差があるなんて… なんだか複雑な気分…。天気も心もモヤモヤなまま次はスマラプラ王宮を目指す。

スマラプラ王宮はちょうど帰り道にあるから行くことにした。池に浮かぶ水の宮殿「 バレ・カンバン 」と、かつて裁判所として使われていた「 クルタ・ゴサ 」を見に。今では同じ敷地内に当時の王宮の博物館もある。バレ・カンバンは池の真ん中にあり入り口はひとつしかない。

全貌はこんな感じ。

スマラプラ王朝独自の壁のない建築スタイルで、王室の休憩所だったらしい。バリの他の建物と違う点は天井画があること。

天井画だけではなく柱の彫刻も美しい。

裁判所として使われていたクルタ・ゴサはバレ・カンバンの隣にある。

下部には地獄に落ちた悪人が処罰を受けている様子が描かれている。上部には良い行いをして人生を全うした者が天国で褒美を与えられている様子。人間の罪に対する罰を描いたカマサン・スタイルの絵とのこと。写真の椅子は実際に裁判で使われていたもの。1992年まで裁判所として機能していたことには驚いた。

ここに来る観光客は少ないみたいでゆっくりと落ち着いて見学することが出来た。天井画や柱の細工が綺麗で思っていたよりも来て良かったと思える場所だった。でも博物館はガイドが居なかったからどういった資料が集まってるのかわからない。適当に素通りして GEDE のいる車に戻った。

この日は GEDE と過ごす最後の日。最終日は旅行会社のツアーを申し込んでいる。だから車の中では色んな話をした。GEDE の運転は上手かったとか… 連れてってくれたお店や観光地は素晴らしかったとか… バリは気に入ったから来年も必ず来ると約束したりとか… 持てる限りの英語力を使って身振り手振りでたくさん話した。そうこうしてるうちに目的地のスパに到着。

共に過ごした3日間は本当に楽しかった。帰りは無料のタクシーを手配してくれて最後まで完璧な仕事をしてくれた。そんな GEDE とはここでお別れ。

スパとは女性だけのものと思っていたら男性も可のようだ。折角なのでやってもらうことにした。相当な時間を待つつもりだっただけにラッキーな展開。

ベッドの真ん中にある薄い緑色の布に包まれた物は見えるだろうか…
ここにスパを受ける時の格好が用意されているのだが…

黒いレースのパンティーが一枚のみ。

これをどうしろと?もちろん履くんです。本当に男性も可なのか疑わしかったけど OK と言うのだから間違いないのだろう。それにしても男がレースのパンティーだけを身に着けるなんて… なんて変態な格好なんでしょう。

辱めを受けるのですか?いえ、スパを受けるのです。

肝心のスパは気持ち良過ぎてすぐに寝てしまった…。仰向けとうつ伏せの指示に従う以外は全て熟睡。スパってこんなにも気持ちが良いものなんだね♪黒いレースのパンティーにハマりそうw

この日もホテルに帰ってラウンジにてビール。満天の星空の下で夜風に吹かれて飲むスパ後のビールは格別でした。

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